はりを使用する際に、あんまと指圧で緩めるべきポイントを探し、その目的の深さに見合ったはりを選択します。
写真のようにはりには様々な長さがあり、色のついた管(鍼管)で太さの違いを区別してあります。
ディスポーザブル(使い捨て)のはりを使用しています。
はりの利点は何と言っても、直接目的としたポイントを刺激できることです。
筋膜を狙うなら面で捉えるあんま、マッサージ的な手技が適していますが、筋肉そのもののコリや、何層にも重なった筋肉の奥の深いコリを狙いたいときに、直接刺激出来るはり、これに替わるものはないと思います。
当院では基本的にはりは 筋肉のコリに対して使用してます。
あまりツボや気といった東洋医学的な要素にはこだわりません。
激しい運動の当日に打つことは、スポーツ鍼として筋肉痛の予防にも有効です。
お体の調子によっては、打ったはりに低周波治療器を繋いで、低周波を流すパルス療法をおススメすることがあります。
(5~10分間ピクピク、トントンとした軽い感覚の刺激が続きます)
当院のはり治療の刺激量としては一番強いものになります。
(痛みではなく、身体に対する影響力です)
初めての方で はりの痛みを心配される方も多いです。
痛みを感じるセンサー(痛点)は皮膚表面に点在し、そのポイントを刺激しなければ、ほぼなにも感じません、はりを打つ頻度の高い 首肩 背中 腰 お尻などはセンサーの密度がうすく、痛みを感じることは、そう多くはありません。
はりを打ち 目的の深さまで刺し進めていく中で、ド~ン ズ~ンと重い感覚が出ることもあります。
この感覚は はりの響きと表現されています。
これがはりの醍醐味で、ないと物足りないとおしゃる方と、この刺激の感覚のせいではりはちょっと苦手な方とがあります。
はりの後の過ごし方
当院でははりを緊張を緩める目的で使用しますので、だるみ、重さ、眠気などが出ることがありますので、施術後は出来るだけゆったりとお過ごしください。
ご入浴は2~3時間後以降になってからをお勧めしています。
衛生面として、はりはごくわずかですが 皮膚に傷を付けます。
施術の効果として、はりを打ち せっかくそのポイントに集めた血液が、入浴で全身に散ってしまうのはもったいないです。
(食事も同様で血液が消化のために内蔵に行ってしまいます)
はりを打つ時には、その部位が露出します。
季節がら寒くなってまいりました、そのためにはりの部分は赤外線の道具をあてたり、その他の部分には毛布をかけたりと寒さ対策をとっています。
寒く感じているとリラックスしにくいですよね。